連載「葵祭実行委員にインタビュー!」最終回となる第9回目は、新企画や葵祭実行委員会としての模擬店出店を担い、伝統的な葵祭に新しい風を吹かせている企画局に話を聞きました。答えてくれたのは、企画局2年の2人(海野 鼓太郎:うみの こたろう・押井 梨央:おしい りお)です。常に「新しい」という言葉がつきまとう企画局。どんな思いや苦労があるのか、詳しく聞きました。
※以下インタビュー記事では、インタビュイー(回答者)がインタビュアー(質問者)よりも下の学年のため、カジュアルな言葉でのやりとりになっています。
青野:2人の今の仕事内容を教えてください。
押井:私は模擬店出店を担当していて、その中でも店長という役割を担っていて、店長会議の出席や資料作り、資料の共有をしています。
海野:僕は、新企画のうち、「葵人(あおいんちゅ)を探せ」という、簡単にいうとスタンプラリーのような企画をやっています。スタンプを集めてくじを引いてもらって、豪華景品を当ててもらうっていうものです。
青野:新企画の企画会議はいつ頃?
海野:7月中旬だったんですけど、1回落ちたので…。
青野:なんで落ちたの?
海野:完全に準備不足でした。笑。
青野:新企画だから、1から企画を作っているよね。何か参考にしていた?
海野:結構、まっさらな状態から作ったんですけど、4年生先輩の1人が「私、人探しやりたかったな〜」って言っていたのを聞いて、そのままパクりました。笑。
青野:4年生の意見を取り入れて笑。
海野:参考にさせていただいて。笑。
青野:模擬店店長は企画会議とかあった?
押井:企画会議は、9月で、本当に最近でした。結構念入りに準備して挑みました。
青野:じゃあ落ちずに?笑
押井:はい、落ちませんでした。私は。笑。
海野:まぁまぁまぁ。笑。
青野:仕事をする上で大変なことは?
海野:新企画なので、本当に自分たちで1から。先輩から引き継ぐこともできないし。提出物とか、作らなきゃいけない木材とかの確認も1から自分でやらなきゃなので、よく提出が遅れます。笑。
青野:主にどこに出す何の書類が遅れるの?
海野:ポスター申請書(ポスターを掲示するために提出する申請書類)も遅れたし、木材の提出も遅れたし、企画会議の資料も遅れました。そうですね、何がいけないこととかもわからないので、先輩も自分たちも全員「わからない」から始めているのがずっと大変ですね。
押井:模擬店出店担当が4人いるので、その役割分担とか、店長会議で出た会議の共有とかの連携が難しいと普段から思っていて。初めの方は、「4人いるって安心」と思っていたんですけど、グループで仕事をやるって、みんなで手を取り合うとか、誰かが指示するとか、いろんな仕事のやり方があるし、一人ひとりやり方も、やりやすい方法も違うから、難しいなって思います。私自身、指示するのが苦手なので、どうやったらうまく連携できるのかなって悩んだことも結構あったんですけど、先輩たちが本当にみんな神様みたいに優しいので、前任者の方や4年生にすごく助けてもらっています。担当してくれている4年生は2人とも模擬店出店の仕事が初めてだったそうなんですけど、過去の資料を見たり、前任者の方にたくさん聞いて、良いものを作ろう!ってみんなで頑張っているっていう感じです。
青野:仕事をする上で意識していることや気をつけていることは?
海野:仕事の分担です。8割型、相方にやってもらっちゃっているんですけど、向こうに「俺だけしかやっていないな」って思われないように気をつけています。担当者は僕と相方の2人しかいないので、仲が悪くなっちゃったら終わりかなって。なるべく貢献できるように。向こうも同じように思ってくれているのかなって思うので、仲良くやろうっていうことに気をつけていますね。役割分担はやっぱり大事かなって。
押井:仲良さそうだもんね、2人。頑張っているじゃんね。
青野:どっちかがぐいぐいやってくれたら、もう一方は引っ張られがちだけど、そこをね。
海野:食いついて行かないと。
押井:ちゃんと食いついて行っているんだ?
海野:ちょっと置いて行かれてる…笑笑。一周差くらい…。
青野:結構置いて行かれてる笑笑。あと3日(取材当時)だよ。
海野:当日頑張ります。
押井:私は、連絡をよくするようにしています。例えば、店長会議の内容とか、仕事に対してわからないことがあったら、前任者と4年生2人と企画担当者がいるLINEグループで私から発言をするようにしていて。4年生も模擬店関係の仕事は初めてだから、そこで情報共有することによってみんなが共通の情報を知れるから、よく意識しています。
あと、わからないことがあったらすぐに先輩たちに聞くようにしています。わからないまま進めるのが嫌なので、先輩たちを頼りに。何を聞いても100以上の返答で返してくれるので、本当に神様だなぁって思います。
資料を作る時も、先輩たちが忙しいってわかっているから、それを見ていると、申し訳ないっていう気持ちが出てくるので、なるべく締切日より早く作成して、添削してもらう時間が少しでも取れるようにしています。その添削も、本当に丁寧にいつも添削してくれて、もう、涙涙って感じです。4年生も「一緒に頑張ろう」っていう感じでやってくれるので、仲間っていう感じがあって、やりやすいなって思います。
青野:いい関係だね。
青野:仕事のやりがいはズバリなんでしょうか。
海野:1から自分たちでやっているので、達成感はめちゃくちゃあるなって思っています。あと、7月から今にかけて、同級生とか先輩とかともより一層仲良くなれたなって思うので、葵祭実行委員会に入っていてよかったなって思うのはそこが一番大きいですね。
青野:結構関わるもんね、委員会室でも会うし。周りが頑張っていると自分もやらなきゃって思うよね。
押井:わかる。
海野:やらなきゃなって思いながら、モヤモヤしているんです。結局何も出来なくて。
青野:私から見ると、そこはちゃんとやれていると思うよ。
海野:だといいんですけど。笑。
押井:葵祭当日、お客さんに商品を買ってもらうっていうやりがいは感じられると思うけど、今感じているのは、よく褒めてもらっていることです。仕事をしていると、同級生とか先輩たちが「よく頑張っているよ!」って褒めてくれるので、「えぇ嬉しい!」ってなるし、資料を作ることって当たり前なのに、先輩が「資料作ってくれてありがとう!」って言ってくれるので、そうやってたくさん褒められると嬉しくて、毎日ニヤニヤしちゃいます。仕事をやりたくないなぁって思う時も結構あったんですけど、周りにいる人たちがみんな支えてくれているので、それを見て私も頑張らなきゃってなって、頑張れます。
青野:仲間が支えになるよね。
海野:なります。
青野:未来の来場者に一言!
海野:うちの企画は美男美女を揃えまくりました。特に受付にいる男の子2人が1番イケメンなので、はい。こぞって探しに来てください。
青野:受付は誰?…担当者(海野と相方)?笑
海野:はい。受付がめっちゃ混んじゃうと思いますね。ファンが多いので。笑。
青野・押井:お〜
青野:期待しています。
海野:ぜひ2人も。
押井:時間があれば。笑笑。
押井:私の担当する模擬店はトッポギ、もう1店はホットクを出すので、ぜひ買って食べてほしいなって思います。私は自称"模擬店出店のアイドル"なので、たくさん愛こめて作っています♡ぜひ食べにきてほしいです!
あとは、模擬店以外にも新企画だったり企画もあるし、装飾とかも本当にすごいので、楽しめると思います。葵祭実行委員みんな頑張っているので、それをぜひみなさんに見てほしいなって思います!
海野:すごい、葵祭背負ってる。
青野:さすがアイドル。
一同:笑笑

(左:押井・右:海野)
これにて、【連載】葵祭実行委員にインタビュー!を終わります。長らくのご愛読、誠にありがとうございました!今後は、葵祭当日の様子を掲載予定です!お楽しみに〜
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